2005年10月26日

DEAL

前回厳しいコメントをつけたDEAL DESIGNについて改めて触れてみたいと思う。
そういえばウォレット以外大して言ってなかったかもしれない。

アイアンクロスが代表的なパンクロック系のブランドで、レザーにも定評がある。個人的には、ゴシックのL.S.Dに対しパンクのDEALという感じで革と銀のトータル展開の仕方の面でブランドの方向性は近いのかもしれないな、と思うことがある。
スカルアイテムもそこそこあるが基本的にはちょこんとしたスカルを軸にそれをパーツとして組み込んでいく傾向が強い。
デザイン傾向としては、職人とかアートというタイプではなく、アクセサリーデザインとしての完成度が強い。正確なところは知らないが、手彫りの味というようなものより、デザインを忠実に型に起こすという傾向が感じられる。(そういえば結構前のかもしれないがライオンの造型は甘かった)
価格帯は抑え目で、コストパフォーマンスは高い。ただ、ウォレットチェーンやブレスがリーズナブルな反面丸環や茄子環、Tバーのような金具パーツは高めになっている。あまりラインナップに並ぶようなものでもないからやむをえないかも知れないが。
商品数はかなり多いので間口は広いといえば広いが、根本的にスタッズ初めパンクロック傾向が強いので、必ずしも万人へ広いとは言いがたく、モードにあわせることはできてもヴィジュアルロックなコーディネートには向かないかも知れない。主流が未だゴシック、スカル、耽美、ゴージャスといったデザインにあるので、よく見かける割に印象が渋いのもその辺りにあるのだろうか。

さて先日触れたWEB問題だが、個人的にウォレットの今後の愛着にも関わる問題なので意を決して問い合わせた。問題のサイトからメールしなくてはならなかったために少々突っ込みのきつい文面で送ることになってしまったが、返答はいたって丁寧なものだった。
確かに小売や代理店と直営のせめぎあいのようなものは、個人ブランドとスタッフを抱えるブランドでは違いが出てくるかもしれないが、デリケートなものがあるのだろう。大なり小なり卸の商売においてはこういった問題は出てくるもので、メーカー直売に対する小売の反発なんかもない話ではなかったように思う。
今回の問題点は文面による心象が大きい。その点についていちユーザーの意見ながらすぐに文章が変更になると言う対応があったことは、もちろん何かにつけユーザーの声に左右されすぎてもいけないが、評価できることに思う。

ただし業界全体のことを考えるのであれば、やはりこの現在狭い市場の中で如何にして製造元と小売が利益を分け合いつつ共存共栄していくかということは考えるべきことであると思う。
今回誤解というか過剰反応を生んだのは保証に関するところが大きかったが、やはり全ての販路に関する管理体制が必要であるし、たとえ法人ブランドであっても取扱店とのパートナーシップは重要だ。個人ブランドならなおのこと、「制作に労力を割けるのは販売を他人がやってくれているからだ」ということは失念してはならないだろう。「対価を出しているから」という割り切ったスタンスではブランドという信用を売り物にしている事業として先の暗い話だ。
現状でのわかりやすい策としては、「全国的浸透を捨て、直営で顧客と顔を付き合わせた取引での運営」もしくは「生産姿勢のこだわりを捨て合理化・量産、全国的流通により数で採算を取る」という極端な結論に至る。
あくまで戦略性の問題で、「物がよければ」とか「タレントがつければ」という観点はまた別にした。
要するに在庫を大量に作って、取り分が原価として減っても数を売るのか、在庫を抑え販路を削ってもリスクを減らし直営中心に利益率を高く保つのかということだ。
半端に在庫を抱えて各地の販売店に回すのでは効率が悪いし、結局受注になるならそれこそ卸さずに通販メインにすれば良い。店で知るよりムックで知るという人が多そうなこの業界だけに、有効活用できない販売店は存在意義を維持するのはしんどくなる。
貢献度の低い販売店には下手に在庫も卸せなくなるし、利益も出ないから関係が悪くなる。負の連鎖が起きる。
ショップイベントに代表されるように、これから本当にビジネスとして生きていくのであれば購入者から制作者への転身の激しいこの業界であるだけに、いかにしてユーザーを獲得するか、これまで以上に有効な戦略が必要になってくるのではないだろうか。
それはもちろん単なる通販ツールとしてでなく、カタログとしてでなく、WEBサイトもひとつのブランドを形成する要素であることを重く受け止めるべきであるし、高額の商品購入は半ば信用料金も込められているので、品質、アフターケアいずれにおいても万全を追求する必要があるだろう。


posted by 遼 at 01:31 | Comment(4) | TrackBack(0) | ブランド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 こんばんは。オーバルのHPやら掲示板、カットの掲示板なんかにも書き込みさせていただいているとっきーと申します。はじめましてー。 ちょっとお伺いしてもいいですか??今回の題材のディールデザインなのですがどなたか特定のデザイナーがいて原型からフィニッシュまで一人で手がけているというブランドではないのですか??HPを見てみたんですが特にそういう記載はなかったもので・・・ もしご存知でしたら教えてください。あと、生産は日本なんですかね??最近オーバルの影響でドメスってすばらしい!!と目覚めたのでちょっと気になります(笑  お気に入りはレジェンドですね。あの、稚拙ながら簿kもブログをつけちゃったりしていますのでよかったらお時間あるときにでもちょっと覗いてください。突然の書き込み失礼しました!!
Posted by とっきー at 2005年10月26日 02:10
何を持ってドメスって素晴らしい!!って思ったのでしょうか?
オーバルのやり方は洗脳に近いと思うが。
Posted by at 2005年10月26日 19:57
>とっきー氏
おお、どうもどうも。書き込みされるのは初ですよな。
「原型からフィニッシュまで一人」かどうかは知りませんがデザイナーは山下諭さんです。でかい会社じゃないので生産は国内キャスト屋でしょう。推測。
ドメスの分類もいろいろと思いますよ。どへたくそでも日本人ならドメスなのか?海外在住の日本人はどうなるのか?ドメスは数が多い分ピンきりだと思うので・・・
ぱっと見で気に入ったのにキャスト外注だからキライとか、デザインそっちのけで一人で作ってるからスキとなっては本末転倒ですしね。

>名無氏
うーん、質問したいというよりただオーバルにいちゃもんつけたいように見えてしまいます。
多分論じても建設性がないと思うので、やめましょう。
Posted by 遼 at 2005年10月26日 23:56
ん? 
僕は確かにオーバルに洗脳されましたね。ただデザイナーさんとの距離が近いのとこだわってる部分がみえやすいというのが魅力に感じてます。まあ、個人の意見なんで。海外ものも否定する気はさらさらありません。。俺、一番気に入ってるのクレイジーピッグのサメさんのペンダントだし。書いてて思ったのが俺、ドメスがマイブームなんです。レジェンドがマイブーム(笑
あの、あおりの人かもしれませんが僕のこんな書き込みに管理人さんより早くレスつけてくれてありがとうございました ^^


>遼さん
 早速のレスありがとうございます。デザイナーさんの件了解しましたー。ありがとうございます。勉強になります。アクセサリーはアクセサリー。どれだけこだわってつくっていても、ぱっと見がとても気に入ってしまったものには勝てないことがあるのではないだろうか??と考える今日この頃。アドバイス、ありがとうございます。僕もサメさんペンダントは別にクレイジーピッグから出ていなくても、たとえ東南アジアの方が作ってくださったものだとしても買って愛用はしていましたね。まさに出会うべくして出会ったのではないかとさえ勝手に錯覚してるくらいです(笑 
ぼくにとっての「やっと出会えたね・・・」 ネタが古くてすみません・・・
Posted by とっきー at 2005年10月27日 01:18
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