大分前からとりあげようと思いつつ先延ばしになっていたのがDICKY&GRANDMASTER。
セカンドブランドのKARSHRは多分Gacktがつけてる奴だと思うのだけどあまりGacktに興味がないのでよく知らない。
スカルも結構あるが何と言ってもデザインリングのPandoraに代表される装飾的な重厚さを推したい。訳すとデコラティブってなるんだろうけどいまいちデコラティブの概念がわからないのであえて装飾的という言葉で茶を濁しておく。下着におけるデコラティブは大体検索してわかったけど。
手軽な価格帯から手の込んだ大作まで非常に幅広く、ユーザーにとっては間口も広く奥行きも深い展開と言えそう。デザインセンスが合う人にはありがたいのではなかろうか。
スカルに関しては制作時期の違いか、見た感じ完成度にばらつきがあるように思える。抽象デザインの造型レベルから見ると首を傾げるものも見受けられるが、トップページ画像のものなどはさすがにしっかりしている。
ただいま10周年記念で新作商品が割り引き販売中。
Thailish。銀細工の大御所タイをモチーフにしたブランドだが、日本人センスでのタイの模倣というのではなく、タイ人スタッフによってデザインされ日本人が品質を監修するという、ディレクション・タイ、プロデュース・日本という、タイシルバーのハイエンドクオリティとも言うべきスタイルで生み出されている。
ミーハーな民族美術好きの目で言えば、アクセサリーとしてに関わらずひとつの銀細工工芸として、タイで売られていたら即決で買ってしまうだろう。
身につけて完成するデザインと、ひとつの完成したデザインを身につけるものとで分けるならば後者に当てはまるだろうブランドで、実店舗を構えていないのはもったいないところだ。
アイテムのバリエーションがもう少し増え、ブレスレットなどもリリースされてくれば面白い。ただ現状リングとペンダントがある中でペンダントはひとつの彫刻として完成されたものしかなく、アクセサリーとしての使い勝手を重視したデザインも欲しい。
こちらはレザーを見繕っている時にピックアップしていたブランドで、H(アッシュ)。
若いブランドながらずいぶん完成度の高さが伺え、注目してもいいかもしれない。レザーの質は実際に見てみないことには迂闊なことはいえないと最近とみに思うのだが、少なくともしっかりした勉強のもとに向上心ある制作をされている印象を受けた。
被服もそうだが、素材選択から裁断、縫製にいたる製造技術は求めればキリのないほどだということが最近実感としてわかってきた。最近はこの手のハンドクラフトレザーが流行りになっている感があるが、型紙にあわせて切って穴を開けて縫うというだけでプロになれたら世話はない。
が、写真の印象では先日買ったDEALDESIGNを思いとどまっても良かったかと思わされるものではあった。制作者との距離感の近さもこの場合長きに渡り使うウォレットであれば近くて悪いことはない。メンテナンスや修理など、使い込み甲斐があるというもの。
シルバーの面でも、サイクロプスシリーズの、銀の台座に大振りの石やピンクシルバーがセットされたデザインは秀逸で、アワ留や彫留の手彫り彫金を多用した展開は職人気質を思わせる。
まだこれからのブランドだと思うが、期待を込めて高評価。
【ブランドの最新記事】