2005年10月02日

M's collection session

代官山にM's collection session02を見にいった。前回の方が良かったが、まあ楽しめた。
説明すると、エムズは多数所属するクリエイターの作品群からなるブランドで、いってみればアンソロジーブランドとでもいうようなスタンスを取っている。その中から村瀬哲朗氏によるトルテカ(ナグァールのジョセフ氏とでスタートしたが、現在は村瀬氏が全面的にデザイン)や、青山正隆氏のカリコルーシーなどが独立ブランドとして生まれている。その中間(と個人的にはとらえている)として、別ライン的存在でヴィズ、クリアレーベルなどがある。前者は小野隆氏、後者は村瀬氏がメインクリエータ。
「session」企画はそんなエムズにおいて統一コンセプトで各クリエーターが一品制作するというもの。今回は天賦の才をテーマにアニマルモチーフで、ということだった。
マットな仕上げが特徴の角氏は結構注目していたんだが、なんかいよいよ青山氏ともろ被りの感が強く、やや残念。
sessionのアイテムのなかにフレームに招き猫が納まるというデザインがあり、なんかビッグブラックマリアでよくみる構図だったのもちょっと。誰のかはこわくてきけなかった。「あれ、青山さんエムズ辞めたはずなのにぃ」と思ったら違ったので、結構微妙な気になってしまった。とはいえ、エムズという同じブランドのクリエーターだったので似たからってどうのこうのいうのもどうかっちゅう話なのだが。
店頭で配布しているフリー冊子(かなり高品質だ。たまに誤字があるけど)では前回のもの、今回のものが掲載されており、企画もので出したらそれきり、にならなくてよかったと思う。
また、エムズでは彫金教室もやっており、結構本格的なクリエーターを輩出している。多分。今回生徒を対象にコンクールをやったようで、優秀な作品が掲載されていた。驚くほどレベルが高く、自宅ワックスでインディーズデザイナーとか言ってるやつはもっとがんばれ、と思った。ただここでもカリコルーシーの模倣みたいなものが結構目に付いた。
エムズというひとつのブランドユニットで捉えるか、ソロワークの集合としてのエムズと捉えるかでそのあたりの解釈は違ってくると思うのだが、個人的にはせっかくなので後者を突き詰めて欲しい。
最近の新作ではデザイナー名が記載されていないがロックテイストのものや、倉畑紳平氏デザインの西洋騎士風モチーフアイテムなどが個性的だ。個人的にはそれらの完成度はまだまだかな、と感じるところではあるが、正確なラインと狂いのない造型の石物というのが定番づいているエムズからさらにステップアップして欲しいところだ。有力なデザイナーが相次いで独立し、商業ベースに移行しているとも言われているが、多数のクリエーターを抱える強みを生かしてもらいたい。
土壌はある。冊子にて鋳造工房が紹介されていたが、制作・原型・鋳造・仕上という工程の中でなかなか日のあたらない鋳造。前半2工程がプランニング的、クリエイティブ的作業であり後半が現場作業で、確かにアーティスト的には前半部分に日があたるのは仕方のないところではある。しかし実際に企画を物にするのは現場作業による。どんなに優れたデザインを考えたところでそれが現物にならなければ意味がない、重要な作業だ。
「型を取って銀を流す」と言ってしまえば単純作業のようだが、銀が奇麗に流れ込むための型を作る作業、奇麗に流し込む作業は職人技で、だからこそ外注に頼る人が多いのだ。
鋳造専門の工房を系列に持つというのもまたエムズの大きな強みであり、安易にビジネス路線に走らないで欲しいという一種の期待をもつ理由だ。

個人的事情で記事のアップが遅くなってしまったが、session02を含むクリエーターズフェアは本日10月2日を持って終了となる。
次回にもまた期待したいものだ。


posted by 遼 at 11:21 | Comment(2) | TrackBack(0) | ブランド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
エムズでお勧めのブレスなんかあります?
値段はいくらでもいいので、よろしく!
Posted by at 2005年10月05日 21:53
ちと返事遅れました。出ずっぱりだったもんで。
えーと、答えですが、というか現行品は
http://shop.mscollection.com/
こちらのウェブショップで一覧できるので、それで見て気に入ったものがあればよろしいなと思います
個人的には丸カンを使わずにコマを連結しているタイプがレベル高いかなと
Posted by 遼 at 2005年10月09日 17:04
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