2004年09月28日

技術立国日本

日本人の技術力は、メイドインジャパン神話を生み、松下・SONYのように巨大電器メーカー、TOYOTAはじめ品質本位の日本車などを次々世界に送り出した。
一方で地味ながらも町工場の技術者は金属加工職人を筆頭に世界に誇る超高精度の技術を誇る。
それは機械にすらできない、超小型部品の制作などを見れば明らかだ。「痛みを感じない注射針」というのもあった。髪の毛ほどの細さで、注射液の量は変わらないという。
そういえば、砲丸投げの砲丸を手作業で削っているのを見たことがある。鋳造過程で金属に密度の差があるので、単純に綺麗に削るだけではいけないそうだ。重心を取りながら削っていくという。

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この辻谷工業に関する記事があった。(産経より抜粋)

『辻谷さんが砲丸を作り始めたのは、東京五輪(昭和三十九年)の六年後。そのころの砲丸は、表面もザラザラでかなりいい加減なものだったという。だが、辻谷さんの砲丸は、塗装をせず、やすりなども一切使用していないのに、とても滑らかな仕上がり。しかも、辻谷さんは砲丸を全く見ずに、耳で音を聞き分けて削るのだという。「硬さで音が違うんです」という。

 さらに、砲丸には独自の工夫が施されている。「約十年前から、手にフィットするように、指のしわと同じ間隔で表面に細かい溝を刻みました」。溝は、一センチの間に八−十二本ほど。間隔は一定ではなく、手と同じように、部分によって粗くなったり、細かくなったり。決して機械でまねのできない「ミリ単位」の技術。ここまでくると、もう立派な「芸術品」といっていい』

シルバーアクセサリーにおいても、日本の技術力は誇れるものだ、と思う。
まず、タガネ遣いが肝の彫金技術。アクセサリーにもその技術は生かされる。たとえばこちらのサイト
ロストワックスや銀粘土等、もちろん奥は深いとは言えハンドメイドジュエリーが一般に浸透しつつある昨今でも、こういう業物を見ると、さすがに唸るしかない。
この方の場合、シルバーは参考商品となっているがプラチナや金でも一般のシルバーブランドと値段がそう変わらない。
シルバーブランドで言えば、ichiか。ツタ模様に特化しているとはいえ、型で作らない一品モノ感は魅力だ。
インターネットだけでもなかなかの数のハンドメイド彫金作家が見つかる。アクセサリーを手がけている人も、かなりいる。趣味の域を出ない人も多いが、職人の域であってもそれでブランドを立てて売っていこうとしない人が多いように思えた。ベテランとなるとネットで出していこうということもそうはできないだろうし、変な話本当に凄まじい技術者には簡単にお目にかかれないのかもしれない。デザインは専門外、というような理由もあるのだろうか。

ワックスを使用される作家さんでも、ピンキリあるわけで。
工房鬼隠(おにおん)の龍の彫りは画像で見るからに圧巻だし、これまで挙げてきた有名無名問わずいろいろなブランドもそれぞれ頑張っている。
鬼隠のコラムでの辛口なコメントは何か考えさせられるものがある。
数多ある中で、技術的にどうかというもの、技巧的でも雑なもの、アイデアに新鮮味のないもの、そもそもセンスのないものも勿論多くあるが、あるものは精進し、あるものは驕り、自然淘汰されていけば良い。
職人の道は一朝一夕ではないから、評価も一定たりえない。若くして名を馳せても驕ればそこまでだし、なかなか芽が出なくとも技術は蓄積されつづけるはずだ。

もうちょっとこの辺は今後も書きたいとこである。
posted by 遼 at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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