外国パビリオンを中心に回り、各国の文化に触れていると、アクセサリーはお国柄を映すというか、工芸品の定番なんだなあと改めて思うわけで。
トルコのナザールボンジュ(目玉の魔除け)、極細銀線の手編み銀糸(写真撮っとけば良かったが、オバちゃんが群がってて撮れず)。ポーランドはアンバーを使ったハイジュエリーが出品され、ネパールはラブラドライトやレインボームーンストーン、ハンドメイドの仏具。エジプトのカルトゥーシュや、アンク、スカラベ、ウジャトなどの独特なモチーフ、メキシコにはネイティブのインレイ技法も見られた。オーストラリアパビリオンではさまざまなオパールが並び、シルバーアクセとはちょっと違うが結構夢中で見た。
トルコの工芸品。とても精細な彫刻がされている。
もうちょい拡大。幾何学模様がトルコの伝統で具象モチーフにとらわれがちな日本人にはなかなかできないセンス。
ネパールの石物たち。上質な作品群というよりいろんな石が採れるぜ的な。バザールっぽいノリで。レインボームーンストーンがとても綺麗だった。土台も雑とかぼろい訳ではないので値段を考えてもお値打ち物だろうな。ストーンマーケットはブランドくさい露出をしてるけどこういう風に行った方がイメージ的にも良いような気がする。
シェルを使ったインレイものもあったり。
金剛杵というヤツですな。匠の技が光ります。結構な迫力だった。アクセじゃないけどアジアの職人技をなめちゃいかんという。
お値段は石雑貨より張りますが、豪華絢爛な工芸品。手作りだというパビリオン職員の言葉を信じようぜ。
仏像。かなりの美形です。シルクロードに思いを馳せたくなります。思えばかつてインド仏教栄えしころのパーラ朝、グプタ美術に次がんばかりの仏教美術末期の栄華、ネパール人絵師、職人らネワーリと呼ばれる人々の解釈を経てチベット仏教美術が発展進化し云々
ポーランドのアンバー&シルバーのアクセサリー。もっといっぱいあったけどビビって撮れず。ウーゴ・カッチャトーリの雰囲気に近い。
メキシコのネイティブジュエリー。インレイワークが流石ね。アクセはあんまり良く見えないけどお面の装飾は全部インレイワークですよ多分。
こんなんです。10万円。高いような安いような。
そんで、バリ島の職人(なんか百貨店にブランド出してる人らしいです)のハンドメイドによるワンメイクを購入。銀板の切り出しと銀線を曲げた細工を張り合わせたマジ手作り品。
亀がモチーフらしいけどバリらしいアレンジというか民族的で良いね。こういうのを見てると、いわゆるシルバーアクセに囚われすぎると物を見るフェアでピュアな眼を失くすような気がする。
新鮮さが基本的に肯定的なものの見方にさせてしまったところはあるが、新鮮なものを見られただけでも実りはあったような気がする。クロムハーツまみれにジョージジェンセンとかも新鮮ではあるけどそれとはスケールの違う新鮮さだった。
だからって途端にいわゆるシルバーアクセはダセーぜとかそういうことではないけど、そういうものばかり見てきた製作者なんかにはいろんなところからインスピレーションを得てセンスを磨いてほしいものだと思うような体験だった。
元々民族間に根ずいた金工技術ってのはかなりハイレベルな物が多かったりして大変勉強になったりしますね。
まぁそれをそのまま商業ベースに持ってくのは難しいとは思うがうまくいいところを取り入れられればいいなーなんてことを日々考えておりまする・・・・
元々木彫り細工とかガラス工芸、クリスチャンのロザリオとかに興味があってそこから派生したアクセ趣味なんで、クオリティの高低問わずテンションあがっちまうんすよ。
いや、ブランドアクセサリーもいいけどこういうのもたまんねーっす。
あ、ポーランドのはブランドのジュエリーですが。(笑)
この記事いいわぁ。
トルコの幾何学模様の作品とか・・・
何か凄いと思った。
オレみたいなシルバー初心者が語るには
恐れ多い位のオーラが在るね。
ただこれをそのままミニサイズにしてアクセサリーにデザイン出来たら相当カッコいいすよ。
しかし難しそう。難しそうなのをやるから金出して買うんですけどね。