お待たせいたしました、カットスロートファンならずとも気になるところだろう、カットスロートチャンピオンズリーグ内イベント、in新宿ＤＥＭＡにいってきた。
到着は２時過ぎ、すでにVortex杉山氏の作業が始まっていた。
今回のイベントではチャンピオンリーグ出場者３名がそれぞれ９０分の持ち時間中に一点物ワンメイクを仕上げる作業の公開がメインになる。
トップバッターの杉山氏はイベント用アイテムと、それをカスタムしたワンメイクの仕上げ作業を黙々とこなしていた。
イベント販売アイテムはインビジブルスカル系のクロスペンダント。上段中段下段が可動式になっており、その各パーツを数パターンから選んで組み合わせられる。
それなりに人も集まっているところに卒業式からの徹夜明けでふらふらしながら到着し、他の観戦者・参戦者の方々と話したり作業を見たりした。
あいかわらずロックキャンディとストフリチェーンが目を引く中、チェーンを人に見せていると高蝶氏が静かに歩み寄る。チェーンを持ち、そっとVortexのイベントアイテムを上段なし（クロス→Ｔ字）であてがう。
「ありがとうございましたー！」
どうやら購入が決定したようだった。まあ、いいか！いっとくか！ノリだ、ノリ！！
チェーンももらっているわけだし、カット好きならこのくらい還元しとこう。(まあチェーンのストフリに還元してないけど)
そしてこうなる。


お、やってみるとかっこいいな！バイオシュリンプズにもなんか合ってる。
レジに向かう途中、そっと高蝶さんから「おまけ」を手渡されたことは、内緒だ。
・・・粋だぜ。

先日注文していたＦＡＬのカスタムペンダントも、この時受け取った。


これだ！！！！なお、これを見たことで同じのを！ってのは、なしで。（笑）独占欲。
エンプティスカル＋ドリュー・ガーネット仕様。“満たされぬ吸血鬼”カスタムとでも言おうか。
その身が白骨と化し、いくら血を吸ってもその渇きが、空腹が、満たされることがない。そんなイメージ。
骨と化した吸血鬼ドリューがくわえるガーネットはまさに血。額に十字を打たれ、風穴を開きながら死んだ吸血鬼は、エンプティすなわち「空っぽ・空腹｣。
そういえば女優ドリュー・バリモアはにんにくアレルギーだとか・・・

そんなわけで次はＦＡＬ山本氏の作業。
限定１０個５千円のドリューの仕上げ、そして一点物ビッグピエロ。
途中ハプニングが起こり、ひと汗かいた。なんと受け取ったばかりのカスタムから、ガーネットが紛失。石がうまく留まっていなかったのだ。幸いにして他のドリューたちとその場で修復していただいたが、初期不良だったら大変だ、と少し慌てることになった。
先日ストラップを紛失した件といい、「ピエロの呪い」だと会場に戦慄が走ったとか走らなかったとか。

トリはストレンジフリーク古谷氏。ワンメイクと、さらに新作のタイピン、カフスを発表した。他の二人に比べると、慣れた手つきという印象だ。ブラインドアイズを大胆に削り込んでいく。
余裕が見えるからか、高蝶氏、legendの吉原氏らによるちょっかいも特に激しい。しかしあの悪戯も、皆が退屈にならないようにという配慮があったのかもしれない。
タイピン・カフスのセットが３名に限り５千円というのもあった。さすがに激安だ。じゃんけんで幸運な者達が買って行った。
それだけではなく、流石に経験者、ちょっとしたノベルティを全員に配布。こういうところからファンを獲得していくのだなあ。
ストラップにでも着けてたら、今後何か買おうって時に、同じくらいの欲しさなら優先してストフリ選んじゃうだろうなあ。

そして、ダイジェストで恐縮ながらそれぞれの作業が終わると、各アイテム入札で来場者が購入するクライマックスへ突入。
しかし長丁場のせいか、結構人が減っていた。これはことによると額が微妙なことになるかもしれない・・・その不安は間違っていなかった。
入札するかどうかは、悩んでいた。予算もないのであきらめていたし、ワンメイクに実はそこまでこだわりがない。量産品に対し独占欲わかすくせに。まあどのみち１万しかない。しかし、入れもしなかった、というのはやっぱりなんか感じ悪いかもしれないな、などということで、ソフトに切り抜けようと６６６６円を提示。これだと誰がいくらで入れたかわかっても｢ああ、お金ないけど入れるだけ入れてくれたんだな」となるだろう。そんな安っぽいことを考えていたことをここに懺悔する。

結果発表の時が来た。
Vortexから。この時、もしもえらい安い結果になったら、自分のＦＡＬへの６千円もそう気まずくはあるまい、などと頭をよぎった。
結果は、３万５千だった。
これで、まさか自分が落札などということはあるまいと少し安心した。
しかし、ピエロの呪いを甘く見てはいけなかった。直後、僕の名が呼ばれ、衆人観衆の前で山本氏に落札額６６６６円という屈辱を、ほかならぬ僕が味わわせてしまったのだ。
響く笑い、落札しといて謝る僕。ちょっとした羞恥プレイだった。でも単純に考えれば、滅茶苦茶オイシイわけだが。アメとムチ、ムチのほうが強いけれど、そんなピエロの呪。

ストフリの一つ目ブランドアイズは３万で某観戦者さんが落札。６千がさらに際立つことに。
その画像がこちら！



ＦＡＬの中でもピエロ系は敬遠してきたが、これはなかなかイイ面構えだ。裏抜きなしのスーパーボリューム。
Vortexはどの辺がカスタムか、実ははっきり比較してなかったのだが、インビジブル系の進化を見ている気がする。重厚感が出てきた。
ストフリ一つ目は、なかなか面白い。ただあけるだけじゃ芸がないし、どういうデザインになるのかと思ったが、そのあたりは流石だ。

帰宅し、写真でもとろうとしたとき、vortexがないことに気づく。
あせる。どこだ？新宿ではあった、電車か？電車はまずい！とりあえずダメモトで探す！まさかこんなにもピエロの呪いが・・・！！
靴をつっかけ、ドアノブを回す。その瞬間ふと振り向くと、玄関の隅に光るvortex。
どっと噴出す汗。戦慄の数分間。思わず「よかった」と口に出す。

「落下王」遼のこれからに、乞うご心配！である。