めっきり更新が減ったけれども、それは最近の私の趣向としてことさら量より質になってきたから。
スーツ中心の生活になるとどうしても周期は長くなるもんで。
そんなわけではありますが。
今回上がってきたアイテムは、またオーダー品。
なんだよ、すっかりオーダー好きかよ、こいつも変わっちまったな!と思われるかもしれない。
そういえば、以前オーダーについてのかつての記事の見解から変わっているのではないか?とご指摘を頂いた。
それは05年8月に、オーダーに関する二度に分けて書いた記事。そこで、オーダーメイドの安易化とレディメイド軽視への疑問を投げかける格好となった。
より有意義なオーダーメイドがしたい。矛盾だとは思っていない。そこからそういう思いが生まれたのだ。
OVER LOADはカットスロートにもかつて出場していた、下北沢ストローカーを拠点とする職人の持ちブランドだ。
このオーダー、構想は一年以上前に遡る。かつてOVER LOADはカットスロート限定でRose Gardenというアイテムをリリースしていた。バラの並んだ枠にスカルがセットされ、腕はゴシッククロスとアイビー(ツタ)モチーフで作ったものだ。ゴージャスにしてイヤラシイ、秀作だった。
その頃、しばしばストローカーに出入りしていた時に見せて貰った、実験的に作られた女性像の原型を見て、興味を持っていた。
これからどんなものが生まれるだろう?雑談の中でイメージを膨らませた。
ああでもないこうでもないと、雑談や別の注文のさなかにも話は尽きなかった。やがてイメージが具体化されていき、とうとう正式に発注する運びとなった。
唯一、ここ1,2年で趣向が変わったとすれば、異素材との組み合わせを好むようになったことだろう。特に、立体構造になっている物について、多くは土台とその上にセットされたパーツという組み合わせになるが(クロスのセンターにスカルとか、石とかのように)、その際に白一色ではどうもバランス感覚やしまりに欠けると感じるためだ。
LORD CAMELOTを贔屓するのもそこにあって、大半がロイヤルシルバーとのコンビネーションになっていて視覚的にバランスが良く見えるのだ。



そこで、このような造りとなった。ピンクゴールドの女性像だ。
サイドのクロスも、アイビーとの組み合わせでメリハリをつけたかったが、さすがにそこまでゴールドにしてしまうのはくどいと感じ(やはり基本的にはシルバーアクセサリーが好きなので)、ラインストーンをあしらった。
この制作にあたり、初めはRose Gardenの台座に女性像をくっつけたらすごいよね、というところがきっかけではあったが、せっかくだから改めてバージョンアップして作ろうと言うことで、全て1から原型を作ることとなった。
その結果バラもひとつを型取りするのでなく複数原型を作り、アイビーはより繊細なものとなった。
さらに、女性像の背後まで凝りたいということで、オニキスプレートを敷いた。これがランダムな写り込みや反射でいろいろな表情を見せ、思った以上に効果的であった。
女性像の素材をゴールドにしたことは、全体のバランス面だけでなく、単品で見てもプラスだった。ゴールドのヌメッとした深い陰影が色気を増す。そもそもピンクゴールドの色味が似合う。
これは、いい選択だった。
どことなくダークトーンなデザインになったが、ゴージャスかつノーブルで、主張しまくる割に他のアイテムとの親和性も悪くない。いかにもやりすぎ感が漂う強烈アイテムではあるが、ブランドのポテンシャルを引き出したワンメイクだからこそのクオリティが出せたのではないかと思う。
そういう意味で、意義のあるオーダーの実例が示せたかな、とちょっと自画自賛が過ぎるけれど、思っている。
ちなみに、この台座は今後レギュラーアイテムとしてラインナップに加わる予定。
このデザインがレギュラーアイテムとして一般性があるとはさすがに思えないが、さてここに大振りのストーンがセットされると……
仕様
ブランド:OVER LOAD
号数:15号
重量:約35g
素材:Silver925(台座),K18PinkGold(女性像)
石:オニキスプレート,合成ルビー×26石
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眼帯付けた人と言えば分かって頂けるでしょうか?
久しぶりに覗いて見ましたら、OVER LOADさんエロいっすね〜、流石です。
話は変わって、近々、一月中にでもやっとこさHPをUP出来そうです。
自分でやるって公言した手前ぜ〜んぶ一から勉強でしたが、素人なりには頑張っております。
出来たらたまに覗いてやっておくんなまし。
ついに公開間近ですか、とても楽しみです。
こんな感じで最近一点豪華主義に寄っています。コイツもすごいことになってますでしょ。(笑)
なのでまたお世話になることもあると思うんですが、面倒がらずにお付き合いいただければと・・・ハイ。