2005年03月09日

カットスロート3月

ご無沙汰しちまいました。
あんましテンションあがる材料もないけどとりあえず上旬恒例のカットスロート。
とは言っても書くことがあんまり見当たらないのがつらいとこだ。
売り上げが全体にあまり伸びなかった感のある2月の結果、期待されていたOVER LOADが脱落、新参戦も1つ、istが宣言失敗で撤退となんともさびしいスタート。生き残りブランドもマスタッシュがリングを投入したくらいしか新作がなく、定期的に見ている人にとってはなんとも寂しいスタートとなった。
1週目を終え案の定というか盛り上がりに欠け、アイテム週間ランキングが3アイテムしかない、つまり恐らくほかに一切売れないという厳しい出だし。
その3つはアビリティノーマル、サドゲイン、そして新参戦のジャルダン。このデビルシャンデリアが足踏みしている機会にZEKEあたりはトップを取っておきたいところだが、500ポイントの売り上げ宣言を出して勝負した撃墜王ペンダントヘッドが初週は動かなかった。
この事態に2週目からの中途参戦という、リスキーながら勇敢なブランドが新参戦。そのブランド、IDは最高額アイテムで1万円とかなり抑えたスタート。ここで一定の支持を得て高価格帯を後々出してくるという戦略だとすれば、悪くない。
OVALSiXにて実物を見たが、ラインナップはリング、ペンダント、ピアスを各一点とこれも基本を押さえてきた。リングはボリュームのある菱形の鏡面仕上げ。スタイリッシュでモードなスタイルにも合わせやすく、ボリュームもあるので安っぽくない優等生だ。これで7600円という値段もなかなかお買い得感がある。
ペンダントは割と異色なテイスト。ピーマンに菱形のクロスがあしらわれている。なんだかよくわからない形だがデザインとしてのバランスは良い。なかなかきれいなシンメトリになっていると思う。
ほめるならばピアスか。2200円で出してくるのはがんばっている。チェーンにピーマンと同じクロスが下がっているデザイン。このクロスの形状はオーソドックスではあるがあえて奇をてらえばいいというものでもない。しいて言うなら重量の問題はあろうがクロスが両面だったらなお見栄えが良かっただろう。
極端に突出したものはまだこの3つではわからないが、デザイナーは1985年生まれとまだ若く、今後に期待を持たせるものがある。

唯一の月頭からの新参戦、Jardinは、メーカーの原型師をやっているというだけのことはありデザインワーク、造りとも見るからに「プロっぽい」というか「売り物っぽい」完成度。
やはり良しにつけ悪しきにつけ、プロとアマの違いはぱっと見のまとまっている感覚でかなり違うように思う。一言で言うなら、プロの仕事は「隙のない仕事」であり、裏を返せば守りの姿勢になるのかもしれないが、押さえるところを押さえた上で冒険できたらやっぱりそれは凄いもんになると思う。
Jardinの話に戻すと、つまりプロっぽいそつのない仕事をしているという印象。全体的に小ぶりで、ロックな感じの強いカットではみかけないこじゃれた物になっている。シルバーキメキメの人より、お洒落さんに受けそうな感じだ。
多少ひいきが入って見えるのは気のせいでなく、知っている人は知っているだろうがイバラとスカルの組み合わせというのは僕が個人的に求めていたデザインで、「もし誰もやんなかったら僕がやってやる、絶対かっこいいのができるぞ」と思っていたところでこうやって現れたので、ちょっと嬉しいのだ。
デザインワークに触れると、まず今回ペンダントで3つ揃えてきたが、一つ目はバラの花の中央からスカルが顔を出し、バチカン(チェーンを通す輪)がうねったイバラでできている。チャーム状に垂れる葉っぱもアクセントになっている。この花とスカルの融合がそつなく自然にされているところが高評価の理由だ。ただ逆にカットではぱっと見のインパクトが薄く見えてしまうかもしれない。
二つ目は植物のツタが檻になり、スカルが中に入っているもの。またその下にチャームがゆれる。これのうまいところはワンポイントのチャーム。多分この人はこういったアクセントのつけ方がうまいんだと思う。スカルはほんとに中に入ってた。どうやったんだろう。
最後は、木(のデザイン。素材ではない)のクロスにイバラが巻きつき、オニキスが木の実のようにぶら下がっているもの。これもオニキスがワンアクセントつけているわけだ。
巻きついているイバラがそのままバチカンになっている。この木の質感を見てこの人はうまいと感じた。全アイテムとも立体表現がうまいというのが共通した感想。クロスなどは板状になりやすいし、裏面は平らにされていることが多いところを3次元で制作している。
デザインのテイストがティムバートン系のキュートホラーみたいなテイスト(安直にスカルの顔が似てるとかじゃないぞ)なので、異色なタイプだと思う。そういう点でこのカラーを好きか嫌いかだけがネックになるのではないだろうか。造り的にはこの3アイテムに関して切りつける所がないという印象。

まあちょっとIDにしろJardinにしろべた褒めくさくなってしまったが、いかんせんほかに書くネタもないので詳細にレビューするとこうなってしまう。いつもの切れ味がないと思うかもしれないがご容赦願いたい。
でも実際見たら言いたいことはわかると思う。

あとティムバートンは別に特別好きじゃない。

そんなわけでいまいち見所に欠けますが新参戦に焦点を当ててみました。
他のブランドについては随時なにかあれば。ちょっと心配だけど。
posted by 遼 at 20:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | カットスロート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Jardinはちょっとちゃちく感じたです。
パーツ同士の繋ぎがただの細い丸カンだったからかな…?
でも造り自体は上手いと思った。

IDはまだ見てないっす。
Posted by 犬 at 2005年03月09日 22:13
僕の場合まあバラ好きもあるけどw小物っぽい感じがかえっていいかなと。
値段考えるとちょっとそうかもしれん・・・

まあ今回はいいとこばっか書いてみましたw
Posted by 遼 at 2005年03月11日 19:53
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