2011年10月30日

「銀フェス」報告

銀フェス(呼び方がもうわからない)に行ってきたので感想等を。

いきなりチクリと言ったもんでさぞかしボロカスと思うかもしれないけど、別にわざわざこきおろしばかりする気はないです。
幾つかの視点に分けて考えてみようかな、と思っている次第なので、おおらかな気持ちで飲み込んでくれると嬉しいです…。
IMG_1218.JPG

まず到着すると、入り口がこんな感じ。
入口の前にゴミ箱なのは、このさらに手前に喫煙所があるから。
昨年同様、どうしてもここにたむろする様な形になるので入りづらさは相変わらず。
加えて来場者も何度も出入りするので、受付が機能していないのはマイナス。
入った時に受付によるのか、素通りで良いのかちょっとためらうし、受付の方もそんな状況なので声掛けてこず、視線だけ寄越す。不審者じゃないんだからやめてよ…とまあ釈然としないものを感じつつ、なんか喋ってるので放っといて入った。
今思うと一般客は一般客で受け付けがあったのかもしれないけど、まあ今更どうでもいいか。

IMG_1222.JPG

センターホールはこんな感じ。
時間帯によってもう少し増えるタイミングもあったけど、ざわざわと活気のある感じではなかった。
出展者側の客慣れ不足もあったかもしれない。
これは本当に悪意なく言うことだが、空気があまりこう、いらっしゃいませでもなければすーっと溶け込んでいける感じでもないので、そのまま奥に行きづらかった。
写真を見るとこっちを向いている人が多いのがわかるだろうが、人の流れが活発でないためどうもこうして周りを窺う人が多かった。それも内輪の人が多いので紛れ込んじゃったパンピーにはきついものがある。
まあなんか例えるなら初めて来たライブハウスみたいな感じ。

なので、すぐに隣の部屋に逃げ込んでしまった。

IMG_1224.JPG

昨年はこの上の二階も開放していたが、今回は一階だけ。
良くも悪くも、ガレージセールのような趣。
なんとなく寂しい感じの感想が続くのは、ひとえに出展の減少によるとみていいと思う。
ちょっとこの空間だとブランド物の展示っていう感じは全くないし、むしろよくバッタモンとか質流れとかがガレージ借りてやってる感じだよね…。

出展ブランドも、はっきり言うけどプロアマ混合になってしまった。
実際にアマっていうのはレベルが低いとかじゃなくて本当にアマチュアの、これからのクリエイターが出てきている。
彼らにはむしろデザインフェスタ等をお勧めしたいと思う。
個人的に今後動向を見守りたいと思うが、名指しで紹介するのはまだやめておきたい。

そうすると、いつものようにピックアップしてご紹介するものがない。
スカルカップの出展者の他作品を見られたこと、実物を見たかったQUETZALのラインナップが見られたことは良かったが、写真にはないもう1つの部屋はベノムグロウGRAM SCALELIPS&TIPSのブースで殆どマルイだし、敢えてここでどうこう言うことはない。
RAT RACEの実演もまあいつもの通りの実演で特に何か演出があるわけではなく(少なくともそう見えた)、ファンが実作業を見られるという以上のことはない。

べつにだからと言って失敗だと言うつもりはない。
知った顔のいる人や作り手の人には社交(サークル)的に楽しめたんじゃないかと思う。アート・クラフト系の小さなイベントなんてそれでもいいという考えもある。
ただ、前にも書いた通り何を目的にどうしたいイベントなのかがわからないので、その狙いははっきりさせた方がいいと思う。
ただの賑やかし、インナーの活発化なのか。やや閉塞的な業界を広く一般に向けて発信したいのか。はたまた流通、販売に向けてのアピールなのか。
一つ目ならこんなものかな、という気がする。後ろ二つだとしたら、ダメだろうな、と思う。

一般向けという意味では、お話にならない。Dというバンドのイベントをやったが、融合しているとは思いがたい。
いや、FALはしていたが、それ以外のイベントは完全に切り離されていて、これでは多くの出展者はバーターである。動員も華やかさの点でも完全に食われていた上に、そのファンたちが他のブースに流入している様子はなかった(ベノムグロウのブランドにはあった)。

立地的にも通りすがり客の獲得は難しく、みたところふらっと通りがかって入ったという人は全くいなかったように思う。
これは当然のことで、入口が解放されていないからだ。オープンイベントだとは誰も思うまい。
いずれにせよ面する道の先に遊びに来た一般人が向かうものは何もなく、まず通行人自体いなかったと思うが。

業者向けという点、これはさすがに外からでは分からないのであまり強くは言えない。
ただ、ブース出展各社が業者向けに準備してきているようには思えなかったし、基本的には場所貸しで野放しだったように推測された。
業者向けの見本市という印象はなく、クラフトイベントのブースそのものというところが多かった。
この辺は…もしそういう視点なら、ビッグサイトや幕張のインナーイベントを何の業種でも良いから見ておくことをお勧めしたい。
資本力の問題はあるかもしれないが、何の情報にもならない名刺だけじゃなく、持ち帰ってブランドを覚えてもらう何かを渡す、これは鉄則だろうと思う。
まして名刺に連絡先だけとか、あっても何の情報にもならないブログのURLとか、それではちょっと一緒に仕事しましょうとは言いにくい。普通は。まあ意外と仲良し繋がりだけでショップに置かれたりするっぽいからこの業界何とも言えないけど。
うん、まあちょっと無責任かもしれないな。

無責任ついでにブース作りの話をもう一つ言うなら、これはまあ書きながらのアドリブなんで本当に取っ掛かり程度で思って欲しいのだが、例えばブース来場者にカードと割引クーポンを付けるとかね。なんか認証コードかなんか入れて。
ブースの見え面、声掛けでアテンションを得たら、商品と接客でインタレストを獲る。で、その場で売れなかったにしても後に残るブランドIDを持って行ってもらって、検索=サーチしてもらう。そのサーチに行くまでのハードルが一つあって、それを特典で乗り越えさせる、と。何もないより、見るだけ見てみようと思う確率はだいぶ違うから。
ここまででAISAS=Attention,Interest,Search,Action,ShareのAISがクリアできる。Actionが購買にあたるのだけど、割引ならそのプッシュにもなるし、初見時よりも検索して辿り着いた時点では購買ハードルは低くなっている。
ちょっと逸れるけどShareの部分、もし買ってくれたとしたら、到着まで当然ワクワクしてくれることだろう。嫌々買う奴はそうそういない(今さらだが、ネットショップを構えている前提)。もし彼らがSNSアカウントを持っていたら、それを仲間に紹介してくれるかもしれない。
そうした時にホスピタリティの高いケアをするために、アカウントを持っておくことも有効だろう。ブースで作り手と対面し、その当人から購入し、SNSを通じて繋がることで、彼らのうちの幾らかは強固なファンとなってくれるかもしれない。

…なんだか外国のマーケティング本みたいな文体になってしまった。

大いに話が逸れたが、踏まえてイベントを振り帰ると、個人的に楽しんだことは楽しんだのだが結局それはブランドがどうこう、商売がどうこうということではなく、知っているファンやクリエイター、業界の方との交流に他ならない。
もちろんこうした場を通してさらに新しい出会い、知り合いの輪は増えて行く。ただこんなことを公言するのもなんだがそれで何か出展している方々に商機が生まれるかと言えばそういうわけではない。
僕の体は一つだし、財力にも限りがある。コアユーザー一人と繋がったところであれもこれも買ってくれるというわけにはいかない。
例えば去年SAINTSなんかはここで見て案外良いなーと思ってみる目が変わった一つだったり、Guardiaなんかは実際にオーダーしたわけだけど、じゃあ今年どれだけの発見があったかって若い子たちが頑張ってるな、というラインナップだったのが実際と、これはもう言わざるを得ない。
これが「銀フェス」と言われるとはっきり言って切ない。
決して出展している人たちを低く見ているわけではないが、そうは言ってもものには順序があって、地元ライブハウスで地場のインディーズバンドを集めて「ロックフェス」なんて言ったとき、あなたはどう思うだろうか。
仮に凄く上手いのが集まっていたとしても、そういう問題じゃないという話になるだろう。一つ二つ名の知れたバンドがいたとしても、それはそれでそのバンド主催イベントになるだけだ。
それはもしかしたらスカルカップにしたってそうなのかもしれないが、有志イベントとはわけが違う。仮にも企業を絡めて事務局構えて行うイベントだろう。
箱押さえて場所貸して、シルバーアクセの祭典です、出展は開催直前までうだうだ決まらない、聞いたこともないブランドやへたすりゃ学生混じりです。
採算合わないんだろうなーと僕みたいなやつじゃなくても思っちゃうでしょ、多分。あんまり主催側としても旨味がなくてやりたくないんじゃないかって。ライブイベントだってベノムグロウ仕切りだったし。
二階フロア誰も入らないなら、飲食でも召致したらどうかと。もっと場内ザワザワ盛り上がんないとキツイって。
知り合いいない間、一通り見終わってからしばらく真ん中のベンチでボーっとしていたけど、ほんとにただブースがあるだけじゃないか。
それだったらほんと前も言ったかもしれないけど、ギャラリーで合同展示会でもやったほうが賢いよ。
それじゃできないないものを生み出さないとダメ。ここははっきり言わせてもらうけど。
あの辺だったら新南口のギャラリールデコあたりでも借りて展示やったほうが通りすがりも獲れて、なんなら光りもの好きなおばちゃんあたりがちょっとくらい買っていってくれるかもしれないよ。

ちょっと余りに長いのでこの辺にするけど、別に僕は僕なりに楽しめたんです。これを毒だと受け取るかはお任せするけど、別に僕としては悪し様に言ってやろうというつもりで言ったわけでも今書いているわけでもない。私用キャンセルしてまで最後までいたし。
もっと運営に対するツッコミとか言おうと思えば言える。でもとりあえずは出来るだけ意見になるようなところだけ書いたつもり。

多少の雑さはあれ、去年の記事ではまあ良かったという風に評したけど、今年は去年に比べてダウンしているからこういうトーンになった。簡単に言うとそういうことです。
まあ、談笑とかは去年よりできたんでそこは楽しかったけど。それが目的ならいいんじゃないかな。
だったらブース出展なんかやめて全部事務局仕切りでアイテム募った展示会にしちゃった方が集まるし面白いと思うけど。
posted by 遼 at 23:49 | Comment(0) | 所感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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