2006年09月03日

スカルスタイル

スカルスタイルというムックが出た。
出版社は英知出版。もともとはアダルト系の出版だが、最近はそれを系列会社に移行し、コスプレ本と韓流本を出している。総じて表紙が女性週刊誌っぽく感じられる。
過去に大人のシルバーというムックを何度か刊行しているが、韓国タレント&あおり文字がチラシみたいな表紙にフリーペーパーじゃねえんだから、と正直感じた。
で、お値段1200円とあって正直引いたが、ZEKEの最近状況が誌面で見られる魅力があったし、まあ話題にせずには通れぬ道かと思って買った。
申し訳ないが立ち上げの企画そのものは安易といわざるをえない。内容もノープランな感じで、とにかくターゲット層が食いつきいいヤツラだという見込みがあったんだろうという匂いが漂う。
もっとも普通のシルバー雑誌として普通なつくりであるという意味であり、相対的に著しく質が悪いわけではないのだが、テーマを絞った割には独自性にかけるところがある。
ZEKEみたいな告知媒体のあまりないブランドの情報という価値は確かにあるが、そんなパブリシティ効果はともかくプロモーションとなると相当疑問だ。それを見越して出稿を断った髑髏の有名ブランドもある。既存ファンが情報を得るためにはWEBを持っているブランドならば賢明かもしれない。出稿料も安くはないし、それが商品価格に反映されるならば尚意味のある出稿でなければ。
骸骨をテーマにした書籍、という理念それ自体は大変よろしい。だがそれだけだ。結果としてWEBで検索して、もしくは日頃ムックで見られるブランドに営業してそれを載せて出来上がり、ではあんまりだ。
結局のところスカルスタイルといいつつ骸骨の指輪ばっかりなのは、編集の取材や思考から生まれたコンテンツが少ないといっているようなものだ。
スカルの歴史は古く、掘り下げようと思えば無限に可能なはずだ。それがただのカタログに終始したのでは努力不足といわざるをえない。(一応3ページほどで簡単なコラムはあるが)
必然、純広告スペースに掲載するような企業の幅は狭まり、出会い系の広告が占める。有名誌ですら巻末を出会い系が占めている今、生半可なことではどうしたってそうなってしまう。
結果、インチキ臭い出会い系の広告の隣にプレゼントとして商品が並び、それらは悲しいけれど安っぽく映ってしまう。
高い出稿料を払い、プレゼントまで提供し、結果がそれでは報われない。
そして・・・以降、銀陀羅5/28の記事参照。

もうこうなっては打開策は掲載ブランドがより能動的に介入することだ。誌面を創作・表現活動の一媒体と認識することだ。
個人主義の強い業界だから足並みは揃わないかもしれないが、そうは言っても実際自力で冊子作れるエムズなんかはともかく1ブランドの出資でムックは出来ず、なんだかんだでウルフマンやストーンマーケットのお金に乗っかって載れてるブランドが大半だろう。(そのくせあいつらみたいなのが気に入らないから作るぜ!みたいなこというんだけど)
あと専門学校、そして何とかクリニック、出会い系。結局ある意味業界誌なのに最大のスポンサーはブランドじゃない。どころか、業界ですらない。商品を買う人たちがメイン読者であるとすれば、こんなズレ、おかしな話だ。読者の求めざる広告が主流であるのだから。

だいいち、包茎手術の隣にちんまりと載って無理やり褒めたコメントつけてもらうより、もっとカッコイイ本にした方が断然燃えるだろう。
そもそも、どれだけのブランドが載せる意義を明確に見出しているのか?
「雑誌に載れるぜヤッホーい」なんて気持ちで載せるようでは、他に考えがあって載せているブランドがかわいそうだ。
まず、HPから入る傾向が強いものの、ただ漠然と写真とって並べているだけのブランドが多い。直接発信、直接受信のかなりダイレクトな媒体であるのにコミュニケーションを遮断している。それで雑誌に打っていても、もっと先にやることあるのではと思わざるをえない。


さて感じ悪いことばかり言ったが、ざっと見たところ写真は画質・トリミングともムックの中じゃ綺麗な方だった。構図はいまいちのも目に付いたけど、まああの世界の中では良い。
誤字脱字はシルバー雑誌としては普通、ただ露骨な写真間違い、URL違いがあったので、これは如何なものか。(「T」のURLが「CROSBY」のものになっているのは問題だろう…)

特定の雑誌を批評するのもアンフェアかもしれないが、新創刊ということでピックアップしてみた。一応、次回出ても買います。


posted by 遼 at 22:08 | Comment(5) | TrackBack(0) | 所感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
スカルが特に好きというわけじゃないのと、田舎だから?そのムック本は目にすることも手にとることはありませんでした。
が そういう広告だらけのよくある雑誌というのは手に取るようにわかりました(笑)

そして最近発売されたネクストファイルにはコケました。
AランクからZランクくらい技術や知名度がかけ離れたモノが一つの雑誌に出てる感じ?

サザンからインディーズバンドが一気に載ってる"うた本"みたいな…。

カットも微妙だし。

『これで一生食っていく!』
と思うなら、まだ息を潜めていればいいのに…とか思ってしまいました(辛口でしょうか?)
雑誌社も目がないのかなぁ?
シルバーに興味がないのかなぁ?

いずれにせよ『ユーザーを舐めんな!』
と。
グチグチ長いコメントになってしまいましたがすみません。吐かせていただきました(汗)
Posted by にゃんこ at 2006年10月03日 10:48
辛いですねえ(笑)
情報ツールですからね、発信する情報がないと意味がないんですよね。だけど、つまらんもんだとわかってても案外出るのを楽しみにしてたりもして。
出版社としたら最低限の仕事はしてるという認識なのかなと思うんですが。情報量をとにかくいれて、あとはユーザーが取捨選択すればいいことで。
結局中身がないってことは業界が現状としてボコスカ雑誌打つような活気持ってないってことなんだと思いますよ。
2年3年で全国誌にデザイナーとして名前が載るなんて、普通のデザイン業界じゃ考えられないでしょう。
ユーザーとしてそれなりに金を落としているつもりなんですけどねえ。若いブランドほどユーザー本位でやらないと、資本持ってるとこに太刀打ちできませんよ。
最近特に思います。
Posted by 遼 at 2006年10月04日 02:05
ですね(笑)
文句たれるくせに雑誌が出るのを楽しみにしてたりします。

メジャーどころだらけならそれはそれで
『目新しいものがない!』なんて思うんでしょうね。
本当に勝手なものです。
まあ雑誌にしろアクセにしろ、気に入ったら・欲しいなら買うし、そうでなきゃ素通りすればいいわけだし。

一瞬反省しかけたけれどそれがユーザーですからね(笑)

発信者と受信者のバランスも大事なところ。お互い(というか三者)が精進しあって市場がアツくなるといいな と 。思います。

なんだかんだ言ってますが シルバー好きなんですよね…。
Posted by にゃんこ at 2006年10月05日 00:23
僕もシルバー好きだけど
雑誌はダサいね

解るよ

でもカッコよくしたいと思ってるブランドは
やはり素晴らしいプロモーションを仕掛けている

デザイナー達が集まって店頭にフライヤーのように置くだけで良いと思ってる 今日この頃


ちゃんと やってるなって感じるブランドはやはり上に居る 

だから もう全ブランド雑誌から撤退ってまはどうかな??
Posted by 無名のシルバー好きな人 at 2006年10月05日 10:39
知らせる媒体が雑誌くらいしかないのも結局この業界が小さいってことなんだとは思うんですが、一般的なニーズが誰もが持つものという位置ではない以上仕方ないのかもしれません。
そこまで広がってしまったところでどこもかしこも量産体制作らなきゃ回らないようになるのが正しいともいえませんしね。
ただ、作るものがよければいい・・・と言い切ってしまうのも疑問で、中身がよければ外見なんて関係ないというのにも似て、どっちもいい方がいいんじゃないのかという気がします。
人に見てもらいたい、着けてもらいたいというのがあるならば、そしてブランドという形式をとるならば、ブランドの魅せ方も色々考えてもらった方が、ユーザーは嬉しいと思うので。
Posted by 遼 at 2006年10月09日 00:39
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。