⇒http://www.gindhara.net/article/210601487.html

そういう解釈で構わない。資本力と技術力を持つ企業体では、むしろクリエイターを前面に押し出すのはハードルが高い。個の力に依存する展開が必要だし、フットワークも必要だ。

企業系ブランドは現時点でもクリエイター押しをしていないところが多いだろ。急に路線変えても通用しないし、大規模ながらにデザイナーを押してるブランドなんかが下手を打つとかえってウソ臭くなる。
今はディレクターやデザイナー、クラフトマン、仕上げスタッフなんかの境界線がすごく曖昧だけど、アートカルチャーとして見せるにはそういうわけにはいかないからね。そういう企業はファッション市場で裾野を広げてほしいね。

まあその辺は憶測や聞きかじりでどうこう言うつもりはないけど。

いやぁ、そんなのはどういう判断か知らないからなんとも。ブランド内ブランドが増加しているけど、僕個人としては以前の「この人が作りました」っていう形より量産的な匂いがしてしまうな。イメージとしてね。物は結構魅力的だけど。

かれこれ6年半か、ずっとこれがメインのブレスだな。一番長寿だね。ないんだよ、ブレスってなかなか。あの頃のエムズのクリエイター陣は、あまり具象モチーフがなかったせいもあるかもしれないけど、ジュエリーアートとプロダクト、作品と製品とのバランスがすごく良かった気がするよ。



一朝一夕にそんな体制を作ることはできないけど、高蝶さんなんかはそういう方向を見ている気はするね。彼は非常に、少なくとも国内市場に向けては、ターゲットを先鋭化しているような極端な言い方、やり方を採ってるけど。

はじめから広く当てに行ってもキャパ的にもパンチ力的にも厳しいからというのもあるんじゃないか。まあいちクリエイターとしての我っていうのもあるだろうし、その辺は当人の資質によるだろう。仮に僕がやるとしたらもっとソフト路線だと思うけど、それはそれで多分カウンターカルチャー的な市場に深く刺すのは難しいと思う。


ハリウッドスターだろ、そこは。まあ実際身も蓋もなく言えばそういったパトロンは大事だよ。ルネサンス文化だってそれで成り立っていたのだから。大体ファッション業界なんて流行り廃りで簡単に倒れてしまうからね。


そんなもの、ぽんと答えが出せるくらいなら僕は今頃起業家だ。

そこまでは読者も求めてないだろ。言ってみれば僕が起業プランを妄想で書き連ねるだけじゃないか。

いいかいスカリー、アイデアにこそ金銭的価値が与えられるべきではないだろうか。物体そのものはもはやこの社会では極めて低価値なのだよ

まだ断片的なんだよなー…基本的にはもう言ったけどクリエイターの活動次第だよ。まあしいて言うならさっきスカリーも言ってたけど、ギャラリー展示会や合同イベントなどでのアート活動寄りのプロモート、それに他ジャンルのアーティストとの協業、ソーシャル系メディアでの発表…グラフィック系のアーティストがみんなやってることだけど、そういう草の根的な活動は大事だと思う。
ただやっぱそういうのってブランド経営しながらとなると独力じゃきついものがありそうだから、ユニット的な活動や、さらにその中でもある程度センスのあるプロモートをできる人がリードする必要があるのかなあ。

いやでもね、デザインフェスタみたいなのの出展は昔からされてきたけど、基本的にそれは手作りフリマみたいなもんで。それを今から掘り起こしていくとなると結構体力いると思わない?

でもいくら取扱店でブランド物として売られていてもさ、アクセサリーファンでなければ単にブランドネームついてるだけで、余程の大手ブランド以外ノーブランドと変わりないわけでしょ、実際。それを考えると作家として世間に出て行くっきゃないんじゃないかなあ。


うん。

そんなこと言うなよ。実際、新進ブランドが山のように出ては消えしている中、作家として面白い活動してる人がどれだけいるよ?デザイン系、バイカー系イベントへの出展、店頭イベント、アーティストコラボ、多少の個展…他にどれほどあるのさ。
どこもそんな必要ないっていうならいいけど、とてもそうは見えないよ。ちと失礼かもしれんけど。



次は、その市場を広げる、だよ。ファンの深掘りから、横方向への拡大。そういう妄想をする分には、わくわくするものもある。
漠然とした考えなら、浮かんでは消えてを繰り返してるんだけどね。とりあえず君らとの会話では限界だ。今のところはこの位で勘弁してくれよ。

じゃあ締めの総括を。アート系というアプローチ例を挙げたのは、独立系クリエイターの活動として、自分の名前、アーティストとしての活動によって得られる付加価値が必要であると考えたからです。
話はそのほかにも二転三転しましたが、まあはっきり言ってガチンコでビジネス論を打つ経験は僕にはありませんので、三者の雑談という形で見た人がそこからアイデアを自ら生んでくれればいいなと思ってのことです。なので、クロムハーツのビジネスモデルなどにも言及しました。
それはこの業界が先鋭化していくことを好まないからです。作家性というものを軸にしてはみましたが、それだけでは消費者属性を限定することにもなりますし。
ただ、いろいろ言ってますがマーケティング活動を個人ブランドがどこまでできるかと言えば、非常に限定的だと思います。それについては流通、販売の分野の方々もこれから新たな活躍の仕方を模索してほしいというのが正直な思いです。

