⇒http://www.gindhara.net/article/205352906.html

まあそうだと思ってるんだけど。

まあ、無責任には言えないし、裏付けもできないし。感覚で言うだけなら誰でもできる。


はァ?


今の時点で何を言ったとしても、今後作り手さんとかお店とかで聞く話によって幾らか変節すると思うよ。

君がばっちり否定したじゃないか、それ。君のツッコミは別に間違ってないと思うよ。その辺は、既にファン向けの市場に固まってしまっている感じを受けていると言った通りだ。

うーん。例えばさあ、Love&Hateとか4℃とか百貨店に入って女性ガッチリ掴んでるのは、これ僕ある程度安泰に思うのよ。

そうな。4℃の会社なんか資本金億単位で地力が違うよね。当然、ジュエリー会社として一定の地位がある。これはシルバー市場のカテゴリに収まらない。L&Hの方の会社も、ライオンハートやアルページュ等、ジュエリー方面で売り場をキープしてるし、最近じゃあライオンハートゴールドなんていうH&M的なジュエリーブランドを興して、ファッション方向での購買者層を一気に低価格で食っちまった。実際成功の度合いは細かく知らないが、プレスリリースで昨夏に3カ月で1万本ハケたって出てたからね。

うん。だからね、OL層へのアプローチや、日常ファッションのいちジャンルとして返り咲かなきゃいけないというのもわかる。普通に起業として考えれば、折角アクセサリーを作れる設備があって、なんでそれをしないかって話になる。

それを踏まえて考えると、結構寂しいことになってしまうんだよ。結局シルバーアクセサリーというのは、ジュエリー制作の余技。シルバーのクリエイターはジュエラーなり原型師。僕らが楽しんでるのは、プロ漫画家の同人誌みたいなもんだ、と。

茶々を入れるなよ。

勿論いまのは極端な話だよ。逆に君、本音で言えばこんだけ大小様々シルバーブランドが乱立していて、しかも決して大きなマーケットじゃない、けれどなんやかんやみんな頑張っている。中には自分のブランドでは足りなくてOEM受けているにしろ、それだけの仕事が実際存在している、僕はむしろ不思議なくらいなのだよ。

だってアクセサリーって定期的に買うようなものじゃないだろ。僕だって所有アイテムの数を数えようと思えば数えきれる程度しか持っちゃいない。そう考えるとなんだかんだ言っても数でいやあ思った以上に流通し続けてるのかな?って思うわけよ。
ショップで他のお客さんと居合わせる頻度、周辺の人々の着用率、インターネットでの盛り上がり、どれを見てもそんなにユーザーがいる気がしないのがマジなところだぜ。

そう考えると、僕はもうどこを狙ったらいいかさっぱり分からなくなって、で、考えた末に可能性があるかな、と思ったのが美術系の若い人。

まあ一つの要因。それこそ肌感覚だけど、シルバー系に対する関心が落ちていると思う。


あ、いやあそこで売れるのを目標にすべきだ、とは思わないよ。そんな大物ジュエリーを買う心積もりで行く人はそうそういないだろうし。出展が増えてるからってライトなジュエリーが正義とか言うつもりはない。

いいかい、これは理想論であって、やれば結果が出るってことじゃない。あくまで可能性を検討するだけだ。

身につけるジュエリーであるかはともかくとしてだ。仮にアート系生活者層としよう、かれらはまあ平面の方が好きって人もいるだろうが、立体造形においてもまあ平均から見れば高い感度を持っているだろうよ。

だからまあ一つはそういった造形物として、一つのアートジャンルとして魅せて行くっていうのが、ある、と。

君は、必要としない層には響かないっていったけど、さっきまでの話を踏まえると、少しでも近しい層を取り込むことからやって行かないともう足掛かりがないんじゃないかなあと思うわけよ。

え…。

それはもうクリエイターの皆さんそれぞれの活動に期待するしかないよ…。例えば絵が描けるなら平面アートをブランド世界の一つとしてやってったっていい、指輪や首輪や腕輪以外のものを作ったっていいわけだし。オブジェやフィギュアでもいいんだし、実用品を作ればそれこそちょっと違う層にもリーチできるかもしれないよね。


そこまでするのは個人のアーティストには無理だろうけどさ。日本でもジャムホームメイドなどはトータルブランド化してきてる感じがあるじゃない。裏を返すとシルバー専業からそうなっていく必然性があったんじゃないかな、と。


「ブランド」「デザイナー」という言葉が当たり前に飛び交うけど、もしかしたらすごくボカす言葉なのかもしれないんだよね。目指す物によっちゃブランド名なんかなく、作家名一本で行った方がいい場合もあるわけだもんね。

まあね。人によって担当領域があまりに違う業界だから。多分作家性を補強するためにそうなったんじゃないか思うんだけど。大概どこもハンドメイドを謳いたいわけだから、チーム制作の色が強いとクリエーティブな印象薄れるでしょ。

極端にいえば、デザイナーであり彫金師である誰々が一点一点心を込めて手作りしていますっていうのが売りなわけよ。

ただそうやって一義的にしてしまうと、勿論セグメントし過ぎることになる。もっと間口は広げなきゃいけないと思うよ、トレンドを上手く捉えるのが得意なところもあれば、超絶技巧で見せるのもあり、世界観やムードで勝負するとか、使い勝手のいいデザイン性、素材だってシルバーに固執することはない。もっといえばシルバーはロック系という概念さえマストじゃないだろう。森ガールにぴったりのアクセサリーだってあるわけだ。そういうのをシルバーブランドが抑えたって何も悪くはない。



そうなんだよ。そこはもう、アウトプットのしかたっつーか、魅せ方とかの工夫とか、考えて行かないといけないよね。もちろんそう危機的状況の人ばかりじゃないだろうけどさ。

