2011年05月29日

シルバー討論会(ひとり)

スカリーさんEXHIBITION SILVERだとか、デザイン・フェスタだとか最近少しずつ書くようになってるけど。

そうだね。まあ昔ほど雑感を日々つらつらと、というわけにはいかないけど、大きな動きがあれば、書こうとは思ってるよ。

スカリーさん相変わらずというか、無責任に言いたい放題言ってるわよね。

まあ、意識して批判する気はないけど、率直な感想としてね。気にはしてるんだよ、自分でやるわけじゃないからあまり言い過ぎるのもどうかって。

ふぁっくんどうだいひとつ、それだけ色々言ってきたんだから、何か建設的な意見出せないのか。

そうだなあ。実践の場を持っていないからね。問題の抽出はできても傍目の意見だし。トライアンドエラーでリアルな経験を得られない身分には限界もある。

スカリーさんとりあえず好き勝手放題言ったその根拠というか、その問題意識を整理してみなさいよ。
ふぁっくん繰り返し言っているのは市場の閉塞感だよな。広がり、広がりって言ってるけど。

そうだね。数字を伴った市場動向までは僕には知る由もないからあくまでもユーザーの実感としてだけれど、正直なところ現在の市場は限られたパイを奪い合っている状態に思える。

ふぁっくんいけいけどんどんの時代が終われば必然的にそうなるよな。

だけど問題はそのパイが小さすぎるということだよ。かつてのシルバーブームが過ぎ去ったと言っても、クロムハーツ、ティファニー以外のブランド名を知っている人なんて周りに皆無のままだ。
ミュージシャンのファンの繋がりでやっと特定の御用達ブランドが出てくるだけで。
たとえて言えばルイ・ヴィトンを知らない人なんていないだろう?鞄やブランドにまったく興味がなくたって知っている。そういうブランドはクロムハーツくらいしかない。

スカリーさんスーパーブランドと比較するのもどうかと思うけど。

ま、それは極端な話だよ。でも僕は思うんだよ。売り上げは後から付いてくるとして、そもそももっと認知が図れるはずなんじゃないかって。例えば海洋堂なんか、市場的にはニッチだけど名前は売れているだろう。ヴィトンにはなれなくたって、一澤帆布にはなれると思わないか?

ふぁっくんうーん、どうだろう。単価が違うだろ?別にブランドをクサすつもりはないが、結局良い意味でたかが布のバッグってことじゃねえのかな。海洋堂だって食玩とかの廉価で数はける食い扶持があるわけだし。高級嗜好品はそもそもこのご時世苦しいんじゃないか。ピエール・カルダンやアクアスキュータムですら苦戦して、しまいにゃプラダが中国企業に買われそうになったろ。さっきヴィトンを例に挙げたが、フェンディとか、いろんなトップブランドが赤字になって吸収合併を繰り返してる状況だぜ。

スカリーさんそうね。アクセサリーに近しいところで言えば、機械式の時計業界なんて酷いものじゃない。多数のブランドがスウォッチ傘下にあるし、西欧のムーブメントなんてほとんどETA製でしょう。そのETA、もう一社ピゲもスウォッチ傘下。職人ブランドが独立独歩で採算とれる時代じゃないんじゃないの。

身も蓋もないことを言うな、君たちは。だからって一本も売れない!ってわけじゃないだろう。社会人にもなればそこそこの時計を付けてこそということもある。もっと根本的なところに目を向けるんだよ。

ふぁっくんなんだか概念的になってきたな。

具体的に言うよ。ぼろっちいカッコした兄ちゃんが尻ポケットにヴィトンの財布突っ込んでるの見たことないかい。女子大生が2,3人並んで歩いてるカバンが皆モノグラムだって光景に覚えはないかい。

ふぁっくんはあ。

iPhoneが出た時、僕は縁あって即持つことができたけど、周りはその将来性に半信半疑だったさ。ガジェット好きに売れて終わりじゃないかってね。それが今やどうだい。あれだって決して安かないぜ。そして持ってる人の層はどうなった?

スカリーさんまあ、不景気とはいえ、貧乏ってわけじゃないってことは、わかるけど。要するにどういうこと?ブランド品やら携帯に流れるお金から食ってくるってこと?

うーんまあ、そういうことでもあるのかな…。

スカリーさんなんか要領を得ないわねえ。

ふぁっくんちょっとブランドの話しちまったせいで変に流れちまったかもしれねえな。もう一度整理して、問題点を見直そうぜ。

そうつまり、ああそうだ、いいかい、問題の抽出をするよ。その先のブレイクスルーは待ってくれ。

ふぁっくんわかったよ。

需要の喚起だよ。ゼロからの。現在の市場で行われている消費者訴求の大半が、そもそもシルバーアクセサリーファンに向いている。専門誌と、せいぜいバイカー雑誌少々ってな塩梅で。流通に目を向ければ専門セレクトショップが大半、アパレル系のセレクトショップにもあるはあるけどはっきり言ってアウェイにしか見えない。

ふぁっくん付け足すなら、日用品じゃないというところもハンディキャップだろうな。おまえの得意領域のもう一つのレザー、これならまだ足掛かりもあるが、シルバーアクセなんかになるとそもそも付けさせる段階でハンデがある。

そうだね。そういう意味ではアート的なカルチャーとしても認めさせる必要があると思う。

スカリーさん危険だと思うわ。わたしなんかはアクセサリー、ジュエリーに対してお客さんになりえると思うけど、彫刻的な物を付けたいわけじゃないわ。必要としない層にはスカルリングなんかどんな訴求しても届きようがないでしょう。

う、痛いところを。

スカリーさんOL層辺りを取り込まないとどっちみち頭打ちじゃないかしら。

うーん。

ふぁっくんまあ、まだ掘れるところがあるかもしれないということは否定しねえよ。バンド入り口のライト層をもっと深く取り込める可能性はあると思うし。若年層のシルバー離れももうちょっと何かできることはあるかもな。

コンタクトポイントがなくなっているのが痛いと思うんだよね。シルバー専門店なんかに来る以前の所で接点がない。雑誌の世界もシュリンクしていく一方だし。でも、安いノーブランドに手を出す瞬間っていうのはどこかであると思うんだよ。そこからどう捕まえるかって考えると、これがなかなかね、クロムハーツのあの憧れ感が今はあまり感じられないし、かといって巷のシルバーシーンは雑多すぎて憧れを創出できる環境ではあまりないと思う。

スカリーさん結局ブランディングの話になりそうね。

シルバーアクセというもの自体のブランディングが必要かもね。いや、シルバーというか「ファッションアクセサリー」と括ったほうがいいかもしれない。

スカリーさんそうするとさっきのアート路線の話でいいのかどうかはちょっと疑問があるわ。

ふぁっくんどちらにしても、そこに「おしゃれ感」がもっと必要だってことだな。

これはもしかしたら色んなコンテンツ、漫画やアニメ、ゲームなんかにも言えることかもしれないけど、コア層に特化というか、先鋭化してしまったために一般ユーザーを遠ざけているところはあるのかもしれないな、と。フリークのアイテムという印象が強くて自分には無関係というイメージを持ってる人は少なくないんじゃないか。

ふぁっくんブランドによるだろうけどな。やっぱり一般に強いチャネルを持ってるブランドは、一見ユーザーにもリーチしてると思うぜ。そこからコアに取り込む訴求力には乏しいかもしれないが。

スカリーさんでも、その時点ではフリークでもなんでもないから、それでお客さん的には問題ないわけでしょう。そもそも今回の話で主役となるのは、どちらかと言えばクリエーター系ブランドよね。衣服ですらデザイナーズブランドなんてファッションファンのものって感覚があるんだから、そうそう突破口が見つかる話じゃないと思わない?

くっ。リアルな市場の内情まで見えない僕にはこれ以上の掘り下げはできないというのか…

ふぁっくん行き詰ってきたところで、次回へ続く!!


posted by 遼 at 02:08 | Comment(6) | TrackBack(0) | 所感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そこまで、考えてシルバーアクセサリーの解説できるのなら、雑誌でも本でも書いたらいいんじゃないの?

面白いよ、マジ。

編集とか
Posted by mori at 2011年05月29日 09:06
そう言っていただけると光栄です。
といってもそっちの方への道が良くわからないのでなかなかなれそうな気はしませんが…
ニッチなので、それを専業にするのは難しそうですしね。うーん。
Posted by 遼 at 2011年05月29日 17:36
シルバーアクセサリー雑誌に自分の記事を投稿してみたら、きっと編集部から連絡いくとおもうけどなぁ。

作家と対談とか、夢じゃないよきっと!
観察力半端ないよ!
読み応え満点
Posted by もり at 2011年05月30日 15:55
うむむ、とりあえずは副業としてちょっと考えてみましょうかね…
雑誌にもっと面白くなって欲しいとも思いますからねー。

ちょっと恐縮ですが、ありがとうございます!
Posted by 遼 at 2011年05月31日 00:25
ずっと読み進めてみるとデザインも出来そうだしね。職人じゃないのに職人の事わかってるっていうかね。職人ってあれでしょ?
客のことまで考えてないっていう。。
君みたいなシビアに見れる人がプロデュースしたら
どんなもんが出来るんだろうって思うわけね〜〜
って職人がさっきからほざいています。

これからは君のような目を持った人がクリエイトしていけばニッチな客以外の客にもアピール出来るかもね
Posted by もり at 2011年06月01日 10:23
この続きでたぶん触れると思いますが、創造を事業にするにはプロデュースがキモだと考えています。
ただアパレル系大資本と職人文化とがあやふやな境界線で戦っている市場なので、職業人として自分が参入するポイントはなかなか見いだせていませんね。

スタンスとしては今後も、カスタマーの位置からきっかけ作りができたらなんか手助けになるかなーと思いつつやってこうかな、と思います。
Posted by 遼 at 2011年06月01日 20:57
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