あほみたいに高い海外インポートブランド。
ブランドネームに5万も6万も出せるか!と、よくできたレプリカはニーズが絶えない。
論議を起こす気はないが、多面的に見てみよう。
まず、しばしばアクセサリーを「作品」と呼ぶ人は多い。ひとつの芸術品、工芸品であるということにあるだろう。一方で衣類としての装身具の面では、機能性やコストパフォーマンスも考慮されて売られる「商品」だ。
前者、アート作品として考えれば、贋作もひとつの文化としてなりえるということになる。また、レプリカはレプリカとして、トランプやカレンダーのデザインに利用されたり、インテリアになったりする。しかし実際贋作文化が出来そうにもないし、レプリカが成り立つとは思えない。
それはなぜかといえば、いうまでもなくファッションアイテムとしての商品面が強いからだ。製作者本人が現実に鋳造して複製生産している以上、何をもって本物、偽者とするかは実のところデリケートな問題になってくる。原型が流出したとか、ブランドオーナーの知らないところでスタッフが多く作って流したとかいう話もきいたことがある。
鋳造からあがってきてからの仕上げ工程を、公式に認められた工場で行われているかいないかだというのであれば、出荷数の多いブランドにいたっては大規模な工場でパートのおばちゃんがやっていたりもするし、やめた人が手がけたものはどう位置付ける?
9月12日の記事でも偽物について考えたが、その時はあくまでブランド品という面でのみに留まった。それはれっきとしたビジネス上の話であり、商品としてのレプリカ否定である。
美術品のレプリカは完全に一目でレプリカとわかる。また贋作は確かになんでも鑑定団などを見てわかるように偽物という面もあるが、真贋を鑑定されること、また鑑定書がつけられること、一般普及品ではないこと、オリジナル一点であること(版画はのぞく)、そしてなにより持ち歩くものではないことなど用途の面で大きな違いがある。
こうなってくるともはや美術品という枠内で彫刻などと比較することは意味をなさないだろう。マーケットの大きさは単価の高さに過ぎず、現実にそこらの一般人が絵画や彫刻を求めるということは普通考えられない。視覚を楽しませる目的に特化しているため、展示を見られればそれ以上求めることもあまりない。クリスチャンラッセンですら一時のブームで作品を多く描きすぎたために値段が下がっている有様で、それはすなわち購買としての需要の少なさを意味する。アクセサリーも決して大型マーケットではないが、まだ大衆向けであるし、製作者の入り口も広い。先日書いた通り、技術面では多くの美術品工芸品ほど狭き門ではない。デザインと製作技術が必ずしも同次元ではない点もやや特殊で、他には建築くらいだろう。
こう考えてみてもやはり複製は肯定しかねるものだといえる。アクセサリーの捨て置けない観点、満足感やある種のステイタス性を考えても、レプリカに意義を感じることは出来ない。
レプリカニーズは結局のところ安くて人気のデザインが手に入るということに尽きる。
しかしそもそも、なぜレプリカに手を出してまでクロムハーツやLONEONESが欲しいのか。レプリカであっては、肝心のスーパーブランドであることの意味がない。
こちらについて、今後また考えるとしよう。
2005年02月14日
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